いわきFCパーク、コンセプトは『ワクワク』 特別な場所に

 
クラブハウス3階に先行オープンする、いわきFCオフィシャルカフェなどの飲食店

 「スポーツ好きはもちろん、サッカーになじみのない人も利用し、いわきFCを知ってもらいたい」。国内初となる商業施設複合型クラブハウス「いわきFCパーク」(いわき市)では10日の先行開業に向け、入居店舗のスタッフらが慌ただしく準備を進めている。

 同パークのコンセプトは「ワクワク」。首都圏に行かなくても味わえ、体験できる特別な場所として来場者を魅了する試みだ。県内では味わうことのできない人気店の料理、選手仕様のトレーニングジムの一般への開放―など、観戦目的以外に男女や世代を問わず多くの人がパークを訪れ、交流する場を提供する。

 3階に入る、いわきFCのオフィシャルカフェ「レッド&ブルーカフェ」を手掛ける担当者は「気軽に足を運んでもらえる場所を目指す」と話す。いわき産豆腐を練り込んだ、ふわふわの食感が楽しめるパンケーキが自慢で、いわき産トマトなど地元野菜を使ったサラダ、ドリンクなど、いわきの食材の魅力を発信するメニューを用意。ターゲットは20~40代の女性や小さな子ども連れの家族まで幅広く、居心地の良い空間づくりで集客を図る。

 10日に営業を始める4店舗のほか、7月15日の全面開業までに5店舗が加わる。テレビなどで紹介される人気店のすき焼き「浅草今半」や名古屋名物みそかつの老舗「矢場とん」、すし店など、多様なニーズに応じた飲食店をそろえる。

 いわきFCが提案するクラブハウスを核とした新しいまちづくりがいよいよ始まる。