いわきFC9得点 最年少キャプテン奮闘、福島県社会人リーグ

 
【NC倶楽部―いわきFC】前半34分、ヘディングシュートを決めるいわきFCのMF高橋(右)=あづま総合運動公園第2多目的運動広場

 サッカーの第43回県社会人リーグは2日、福島市で1部2試合が行われ、いわきFCはNC倶楽部(県北)に9―0で快勝した。4月16日の開幕戦以来約3カ月ぶりのリーグ戦で、いわきは前半23分にMF菊池翔のミドルシュートで先制、ウェリントン・オリヴェイラのハットトリックなどで、NCを突き放した。

 「最年少だが遠慮せず積極的に声を出した」。18歳ながらゲームキャプテンを務めたMF高橋大河はチームを鼓舞して勝利を呼び込んだ。

 「勘違いするなよ」。試合の数日前、10代の若手選手などがチームの活躍に慢心を抱き、積極性を失っていると感じた田村雄三監督が選手らに反省を求め、厳しい言葉を投げた。田村監督のげきに奮起した高橋は、全体練習後に自主練習で壁にボールを蹴ってトラップをする練習や、上半身のウエートトレーニングに積極的に取り組んだ。

 高橋の努力に気付いた田村監督がゲームキャプテンに指名。高橋は期待に応え、前半34分にコーナーキックの競り合いのこぼれ球を頭で押し込み得点。「まだまだだけど一歩踏み出せた」と大役を終え、ほっとした表情を見せた。