【コラム】WALK TO THE DREAM-15 チームの「現在地」

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 いわきスポーツクラブ・大倉智社長

  ◆清水戦で力量試したい

 いわきFCが天皇杯2回戦(6月21日)で北海道コンサドーレ札幌に5―2で勝利した。延長戦に入ってからの選手のフィジカルが全国に衝撃を与え、強く印象づけたのは間違いない。普段通りのサッカーを臆することなくやりきった結果で、チームの「現在地」を知る上で大きな収穫となった。

 チーム始動から「日本のフィジカルスタンダードを変える」と取り組んできた。常に走り続ける力だったり、当たり負けしない体を意識してきたことが、圧倒的なパワーと運動量の差となって現れ、延長戦の3得点につながった。

 とはいえ、J1の選手と比べたら発展途上。天皇杯序盤は日程調整などでJ1クラブが敗れることはよくある話で、われわれにおごりはない。3回戦(12日)の相手・清水エスパルスはフィジカルも強いし技術もある。公式戦で国内上位クラブと戦う機会が限られている中で、格上クラブと戦う機会をつかむことは、選手自身が「現在地」を体感できる貴重な時間にもなる。

 清水もプロの意地があるだろうし、日程的にも余裕がある中で、前回とは全く違う試合展開になるだろう。いまのチームがどこまで通用するか確かめたい。

 J1の本拠地で独特の緊張感を経験したことも選手の成長につながるし、自信にもなった。次戦もJ1の本拠地での試合だが、天皇杯の大義であるサッカー普及の面からも本来はいわき、福島開催をかなえたかった。

 選手が果敢に攻めて、われわれのサッカーをする。そのプレーが見ている人に感動を与える、そしていわき市を東北一の都市にする目標実現につながっていくような試合を続けたい。そして、勝ち続けることはわれわれの「現在地」を確認する絶好のものさしになる。

おおくら・さとし 川崎市出身。早大商学部卒。現役時はJリーグの柏レイソルやジュビロ磐田などでFWで活躍。引退後はセレッソ大阪チーム統括ディレクター、湘南ベルマーレGM、社長などを歴任し、一昨年12月から現職。48歳。

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