いわきFCが10発快勝 チームに奮起...金「もっと走らないと」

 
【いわきFC―ビアンコーネ福島】前半39分、ヘディングシュートのこぼれ球をゴール右隅に押し込むいわきFCのMF金大生〈15〉=いわきFCフィールド

 サッカーの第43回県社会人リーグは9日、いわき市のいわきFCフィールドなどで1~3部の第2節計10試合が行われた。いわきFCはビアンコーネ福島(県南)に10―0で完勝した。

 いわきは試合開始早々からMF井原が立て続けに2ゴールを奪い主導権を握った。前半途中、サイド攻撃主体の展開から、パスをつなぎ、ドリブルを仕掛ける戦術に切り替えるなど、多彩な攻撃でビアンコーネ福島を圧倒した。

 「チーム全体がだらだらした試合の入り方になってしまった。本当に良くない」。いわきFCのMF金大生は圧勝にもかかわらず反省点を口にした。

 攻め続けるサッカー「魂の息吹(いぶ)くフットボール」を掲げるいわき。この試合では、開始早々に先制したものの、選手たちの足取りは重く、鋭い攻撃は少なかった。前半終了間際、金は自身のヘディングシュートのこぼれ球をゴール右隅に押し込んだが、その表情に喜びはなかった。

 「どんな相手だろうとみんなでもっと走らないといけない」と自分自身に言い聞かせ、チームにも奮起を求めた。