【コラム】WALK TO THE DREAM-18 未来像沿った強化貫く

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 いわきスポーツクラブ・大倉智社長

 ◆大型補強と選手獲得(下)

 外国人選手の大型補強と同じくチーム強化を左右するのが選手獲得だ。軸をぶらさず目指すビジョンや理念に沿ったチーム編成を進めることがすべてだろう。

 湘南ベルマーレ時代、僕が強化部長として目指したのは、失点リスクを恐れない攻撃的サッカー「湘南スタイル」の体現だった。実現するために、そのスタイルを体現できるだろう選手を獲得し、トップもアカデミーも同じ認識で選手を育成することに力を入れたからチームを再建できた。

 いわきFCも同じ。チームに合った強化策を貫く。三つのビジョン、目指すサッカーがあって、それに合った選手を獲得、育成している。努力する選手は残るし、変われなければ姿を消すこともある。何より選手が成長しないと「湘南スタイル」だろうが「魂の息吹くフットボール」だろうが実現はできない。

 今回獲得したルーカス・マセドは、われわれが目指すサッカーを体現できる能力があった。見た瞬間に化けるかもしれないと思ったくらいだ。榎本滉大はしっかりとボールを運べるタイプで、もっと体が大きくなればプレーの幅も広がると思うし、彼もそれを求めた。

 いま、いわきFCはストレングストレーニングに力を入れ、「90分間止まらない 倒れない」サッカーを目指しているからこそ、ある程度まっさらな選手でないと受け入れることができないかもしれない。その辺を見極めながらやっていかないといけないことは分かっている。日本のフィジカルスタンダードを変えるというビジョンを置き、今シーズンはJ1チームに公式戦で勝利する成果を残すことができた。結果、榎本みたいな選手が出てくる。非常に難しいけど、お互いの考え方が一致すれば伸びしろは大きいし、チームとしても成長すると思う。

 おおくら・さとし 川崎市出身。早大商学部卒。現役時はJリーグの柏レイソルやジュビロ磐田などでFWで活躍。引退後はセレッソ大阪チーム統括ディレクター、湘南ベルマーレGM、社長などを歴任し、一昨年12月から現職。48歳。

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