【コラム】WALK TO THE DREAM-19 未来感じたJ1仙台戦

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 いわきスポーツクラブ・大倉智社長

 ◆感謝・チャリティー

 昨年に続いてチャリティーマッチを開いた(9月17日)。今年お願いしたのは、同じ震災を経験した東北のサッカーチームのJ1ベガルタ仙台。グラウンド状態が悪い中、仙台の選手が泥まみれになりながらみせてくれたあのプロフェッショナリズムは本当に感動的だったし感謝したい。

 今回はとにかく多くの人にきてもらいたいという思いで目標4千人を掲げて幅広くプロモーションを掛けた。テレビCMを打ったり、これまで名刺交換した県内外の方に案内を送ったりと、初めてのことに取り組んだ。チャリティーマッチを見に来られない人にも、その意義を伝えたかった。

 会場では、いわきFCが目指しているサッカー「試合という商品」をみせたかったし、肌で感じてもらいたかった。試合だけでなく前後の雰囲気も楽しんでもらえるような環境を提供したいという思いだった。

 台風直撃で悪天候の中、来場者数は正直不安もあったが、約2300人が始まる前から試合終了まで約4、5時間ずぶぬれになって応援してくれたことは驚いたし、本当にうれしかった。反面、使用するスタジアムの問題とか、試合を観戦する環境についてあらためて考えさせられた。これじゃダメなんだって感じたし、そういう意味で中身が濃く収穫が多いイベントだった。試合直後のスタジアムの空気感も良かった。両チームのサポーターが掲げたフラッグも感動的ですがすがしかった。同じ東北のサッカーチームとして通じるものがあったろうし、いわきFCのサポーターが掲げたフラッグの言葉も含め未来を感じる一日だった。

 チャリティーマッチは、震災を風化させないきっかけの一つで、これからも地道に続けていきたい。上を向いて進めるようなスポーツの力を提供し続けたい。

おおくら・さとし 川崎市出身。早大商学部卒。現役時はJリーグの柏レイソルやジュビロ磐田などでFWで活躍。引退後はセレッソ大阪チーム統括ディレクター、湘南ベルマーレGM、社長などを歴任し、一昨年12月から現職。48歳。