いわきFC「2年目の進化」 J1クラブ撃破、県社会人1部全勝

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 サッカーの県社会人リーグ1部を無失点全勝し、5日に今季公式戦を終えた、いわきFC。本格始動2年目の今季は、最大の目標とする「飛び級」での日本フットボールリーグ(JFL)参入を逃したが、初出場の天皇杯全日本選手権で大差をつけてJ1クラブを撃破するなど、チーム力の確実な進化を証明した。

 「喜びと悔しさ。これからつくるいわきFCの長い歴史の中で印象に残る1年だった」。選手会長のFW菊池将太選手(24)は今季の総括をそのように表現した。県内サッカー界の雄として活躍するJ3福島ユナイテッドFCを破って出場した天皇杯全日本選手権。本大会でJ1の北海道コンサドーレ札幌を延長戦の末5―2で撃破し、続くJ1の清水エスパルス戦は零封で敗北を喫したが善戦、全国にいわきの名を知らしめた。

 チーム方針としてフィジカル強化を追求するいわきの当たり負けしない体、豊富な運動量は、札幌からも評価された。チームの方向性はぶれることなく、敗れた清水戦からも「負けたことで自分たちのいる位置が認識できた」(菊池選手)と上昇への原動力とした。

 菊池選手の自宅玄関には昨季の福島民友の記事が貼られている。JFL昇格につながる全国社会人サッカー選手権で敗れた時のものだ。毎日その悔しさを胸に刻みながら練習へ向かった菊池選手だが、今季も同選手権2回戦で敗退した。「J1と戦える自信がついた一方で、過信につながっていたのも事実。技術もまだまだ未熟」。乗り越えなくてはならない壁はまだまだある。

 見ている人たちがわくわくするような攻撃的なサッカーの完成へ、進化途上にあるいわき。チームを指揮する田村雄三監督(34)は「選手が自然に前線に行くことを意識づけた1年だった」と振り返り言い切った。「50年、100年と残る攻撃的なサッカースタイルの確立に向けてパワーアップしていくだけだ」