いわきFC、2017年総括「夢への一歩(中)」 経験が必要不可欠

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全国社会人選手権大会2回戦で敗退し悔しさをにじませるいわきFCの選手たち=10月15日、福井県

 本格始動2年目のシーズンを終えたサッカーのいわきFC。県社会人リーグ1部優勝や全国クラブチーム選手権大会2連覇など7タイトルを獲得し、東北社会人リーグ2部への昇格を決めた。田村雄三監督が就任した今季の戦績は公式戦31勝2敗。J参入を目指すチームの1年を振り返る。

 進化の途上

 「今年こそJFL(日本フットボールリーグ)昇格」。将来のJ参入を目指すいわきFCは、JFL昇格につながる全国社会人選手権大会(全社)に今年も挑戦したが、JFL昇格は2年連続で逃した。本格的な肉体改造に着手し、一回り大きい体と力を手に入れ、天皇杯で得た自信を胸に臨んだ全社での敗戦からは、戦術の浸透、持っている能力の発揮など、克服すべき課題が見えた。

 アミティエSC京都(関西代表)と戦った全社2回戦。いわきは先制ゴールを決めたが、その後、追いつかれ、決め手を欠いたまま延長戦なしで迎えたPKで敗戦。天皇杯でJ1を破った試合では、長引く試合の中で動きが衰えなかったいわきが粘り勝ちした。しかし、全社で敗れた試合では緊張のせいか、一瞬の判断ミス、パスミスなども見られ、あと1点が遠かった。大会規定で延長戦がなかったことでいわきらしい体力勝負に持ち込めなかったことも敗因の一つと言える。

 本格的なチーム始動から2年という短い期間を考えると、チームの戦績はまぶしいほどだ。だが、目標の高さから見れば、経験値不足も否めない。指揮官田村雄三の采配は「ボールを奪う」「ゴールを目指す」のシンプルで攻撃的なサッカースタイル。公式戦やJとの練習試合を通して積んできた経験や戦術の浸透は磨かれていく。理想の攻撃的なサッカーに向けて、田村は来季も選手に求めていくことは変わらない。(文中敬称略)