いわきFC、東北社会人2部V目標 「一歩一歩上がっていく」

 
新体制発表会で本格始動3年目の活躍を誓う大倉社長(前列右)と選手ら=3日午後、いわき市・いわきFCパーク

 サッカーのいわきFCを運営するいわきスポーツクラブは3日、いわき市常磐上湯長谷町にあるいわきFCパークで今シーズンの新体制を発表した。本格始動3年目のチームについて大倉智社長は「(今季戦う)東北社会人リーグ2部で優勝し、1部でも勝てばJFL(日本フットボールリーグ)への挑戦権を得る。一歩一歩上がっていく」と述べ、同リーグや出場を目指す全国社会人選手権大会(全社)での優勝を誓った。

 チーム総監督でもある大倉社長は、チームの基本とする「魂の息吹(いぶ)くフットボール」の継続を強調。昨年初優勝し連覇を狙う天皇杯県予選について「決勝で福島ユナイテッド(J3)と対戦して福島を盛り上げたい」と話した。

 またチームとして選手の食事メニューに地元食材を使い、選手の身体能力の向上を図る「フィジカルスタンダード」とともに世界へ発信する「フードスタンダード」に取り組み、県産食材の風評払拭(ふっしょく)につなげる考えを示した。

 スポーツクラブとしては「日本一のスポーツチーム」を掲げ、いわきFCパークの環境整備構想を披露。サッカーの高校生クラスの始動や、子どもたちの運動機能を高めるスポーツ教室「アスレチックアカデミー」の充実のほか、ファンクラブ入会の仕組みの変更についても説明した。

 会場にはトップチームの選手25人が新しいユニホーム姿で登場し、8日(日本時間9日)から米ハワイ州ホノルルで開かれる「パシフィックリムカップ2018」への意気込みを語った。