【コラム】WALK TO THE DREAM-23 親会社「ドーム」の原点

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 いわきスポーツクラブ・大倉智社長

 ◆ハワイ遠征(上)

 いわきFCにとって初めての海外遠征の地・ハワイであらためて認識したのは、不思議な縁の連続でこの地(ハワイ)に立っているということだった。

 われわれの親会社・ドームの安田秀一会長が会社を紹介する際に話すのが、アメリカンフットボール選手だった大学3年の時に参加したハワイの合同合宿だ。そこで彼は、大学施設や最新の設備、洗練されたマネジメント、スポーツを取り巻く環境の違いに衝撃を受けた。その体験がドーム誕生の原点だった。

 パシフィックリム・カップはドーム(アンダーアーマー)の特別協賛。安田にとっては、衝撃を受けたあの時から27、28年後にハワイで開かれた今大会に関わったというストーリーがまずあった。そこに自分も同い年の友人としてチームを率いて参加していた、というストーリーを感じた。ドームの原点がなかったら、いわきFCができていないわけだし、その原点こそがハワイなんだと感じた。

 国際姉妹都市の絆の強さも伝わった。遠征中、いわき市と協定を結んでいるカウアイ郡を訪問した。温かく迎え入れてくれた郡長はじめ、現地の人たちの友好的な振る舞いに優しさを感じた。いわき市が選手を招待しているマラソン大会だけでなく、チームとしても具体的な交流ができないか、前向きにやりとりできた。

 東日本大震災の津波でいわき市から流されカウアイ郡に漂着した「ブイ」にもソウル(魂)を感じた。小名浜からカリフォルニアへ。潮流に乗って日本へ戻るはずが、姉妹都市のカウアイ島で発見された。縁を感じたハワイ遠征だった。なにより、チームが躍動する姿を現地の人が観戦して、さらにいわきとの絆を強くしたいという思いを持ってくれたように思う。次回は、大会を振り返る。

おおくら・さとし 川崎市出身。早大商学部卒。現役時はJリーグの柏レイソルやジュビロ磐田などでFWで活躍。引退後はセレッソ大阪チーム統括ディレクター、湘南ベルマーレGM、社長などを歴任し、2015年12月から現職。48歳。

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