好発進!いわきFCが初戦『白星』 公式戦・東北社会人リーグ

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【いわきFC―会津オリンパス】前半、ヘディングでゴールを狙ういわきFCのMF五十嵐〈22〉=14日、いわき市・いわきFCフィールド

 東北社会人サッカーリーグ2部南のいわきFCは14日、いわき市のいわきFCフィールドで今季国内初の公式戦となるリーグ初戦に臨み、会津オリンパスを9―0で下した。

 同リーグには福島、宮城、山形の南東北3県から10チームが参加。ホームアンドアウェー方式で争う。いわきはリーグ優勝し、来季の1部昇格を目指す。次戦は22日、山形県の米沢市営人工芝サッカーフィールドでFCパラフレンチ米沢と対戦する。午後1時30分キックオフ予定。

 声援力に一段一段 変化恐れず進化

 東北社会人サッカーリーグ2部南の初戦を白星で飾り、順調な滑り出しを見せたいわきFC。本格始動から3年目の今季、日本フットボールリーグ(JFL)への飛び級昇格につながる「全国地域サッカーチャンピオンズリーグ」の出場権がなくなったが、サポーターの声援を力に変え、士気を落とすことなく、今シーズンを戦っていく。

 チームを勢い付けるように、いわきFCフィールドで、サポーターが巨大な応援フラッグをなびかせた。いわき市の自営業野田昇さん(56)は「いろんな意味で期待感を持っている。天皇杯県予選では福島ユナイテッドFC、本戦に行けば各地の強豪との見応えある試合が見られる。楽しみ」と話し、チームの活躍に期待を寄せた。

 Jリーグ参入を目指すいわきは、過去2シーズン、JFLへの飛び級を図ったが実現できなかった。昇格への階段を一段ずつ上がっていくため時間を要することにはなるが、いわきの進化も止まることはない。

 「何かを取り入れることによる変化は恐れない」。田村雄三監督(35)は力を込める。チームはこれまでに、筋力、体力の底上げに力を入れてきた。それに加え、今季はヨガを取り入れた。「大きくなった体をより効率的に使えることにつながれば」と田村監督は狙いを口にする。剛性に柔軟性を付与し、プレーに幅を持たせたい考えだ。「ただ、(ヨガを採用するかは)将来的には選手個々が決めること」と選手たちの自主性を重んじる。

 今季のテーマは「自己実現」。運営側は食事や睡眠など良質な生活環境を提供し、選手の士気高揚を支えている。選手にもそれに応えるように、変化が生まれている。所属3年目のFW平岡将豪選手(22)。「筋トレは嫌いだった」と入団当時を振り返る。3年で体重は7キロ増え、70キロになった。「体力や筋力が付くことで、90分間技術を発揮できるようになった」とフィジカルトレーニングのメリットを口にする。プレースタイルにも変化が生まれ、相手からの接触にも動じなくなった。「環境があるからこそ。満足したらそこで終わりになってしまう」と自分を戒める。「飛び級はなくなったが、天皇杯に向け練習に取り組む。負けられない」と闘志を燃やす。