いわきFC・小野瀬『先制』ゴール 天皇杯・福島県代表決定戦

 
【福島ユナイテッドFC―いわきFC】前半41分、2点目を決めたMF熊川に笑顔で駆け寄る、先制点のFW小野瀬〈19〉

 サッカーの第23回県選手権大会・天皇杯JFA第98回全日本選手権県代表決定戦は13日、福島市のとうほう・みんなのスタジアムで決勝が行われ、いわきFC(いわき市、東北社会人リーグ2部南)が特別シードで決勝から登場した福島ユナイテッドFC(J3)に2―1で勝利、大会2連覇で2度目の天皇杯切符を手にした。いわきは今季初タイトル。

 前半3分に先制点をを決めたいわきのFW小野瀬恵亮は「序盤に先制できてよかった」と会心の一発で、流れを引き寄せた。

 MF熊川翔のクロスを相手GKがはじいた好機を見逃さなかった。「こぼれ球が来る軌道が感覚的に分かった」。目の前にこぼれたボールを右足でゴールネットに突き刺した。

 同じ対戦となった昨年の決勝は、けがで出場できなかった。だからこそ、その悔しさをこの日の試合にぶつけた。「監督の起用に応えたいという一心だった。結果を残せてよかった」と満面の笑みを見せた。

 FW・平岡『縦横無尽』

 今季、いわき選手会長を務めるFW平岡将豪は決勝でもゲームキャプテンを務め、攻撃の起点として多くの好機を演出した。前半から豊富な運動量を発揮し、自陣でボールを持つと敵陣まで全力疾走。福島の戦術の隙を突くようにサイドからも切り込み、ゴール前にボールを供給した。後半には自身も得点の好機があったが生かせず、「(得点を)決めきる力が不足している」と課題を挙げた。

 全国では強豪との戦いが待つ。「戦いたい相手もいる。楽しみ」と今から試合を心待ちにしている。