いわきFC、ポジション争い『激化』 不動のレギュラーは不在

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本拠地のいわきFCフィールドで練習する選手たち。ポジション争いは激しさを増している

 いわきFCは本格始動から3年目で、2度目の天皇杯本戦に挑む。まだ発展途上のアマチュアチームだけに、選手の入れ替わりは激しい。今季も新たに7人の選手が加わり、ポジション争いも激化している。26日に迫った天皇杯初戦に向け、チームの士気をどう高めていくかも勝利の鍵の一つだ。

 「競争心がないとチームは成長しない」。所属3年目のMF久永翼選手は選手同士の競争を重視する。新しい選手の加入に、久永選手自身も「試合に出たいという気持ちは持ち続けているが、(その気持ちは)少しずつ強くなってきている」と変化を自覚する。

 田村雄三監督は、選手たちの出場機会を増やそうと、週に1度は90分間の対外試合を設定している。スターティングメンバーも流動的で"不動のレギュラー"はいない。福島ユナイテッドFCと代表を争った天皇杯の県予選決勝前にも「すべての選手に出場の可能性がある」と述べ、チーム内の競争を促した。

 新加入選手もこうした方針を歓迎する。今季加入のFW吉田篤志選手は「チャンスが多いのは、やる気につながる」と激しい競争とともに、出場機会が与えられることを前向きに捉える。

 選手を支えるスタッフ陣にも新しい風を吹き込み、選手たちのモチベーション維持をサポートしている。昨年末まで福島ユナイテッドFCで選手として活躍した渡辺匠氏は、今季からいわきで選手の指導に当たる。選手経験を生かし、「プレーヤーファースト」をモットーに、選手目線の指導で信頼を集める。「選手に迷いなくピッチに立ってもらうことが自分の役割」と、練習、試合中問わず的確なアドバイスを選手に送り、技術、精神面の支えとなっている。

 新たな体制の発表から約4カ月。天皇杯初戦に向け、選手たちの熱も高まりつつある。「出場選手はぎりぎりまで考える」と田村監督。全国の舞台で躍動するメンバーに注目が集まりそうだ。