いわきFC、今季最多「16点」 中新田を圧倒、開幕から7連勝

 
【いわき―中新田】ハットトリックの活躍を見せたいわきのFW小枇〈20〉=宮城県・加美町陶芸の里スポーツ公園

 東北社会人サッカーリーグ2部南は24日、宮城県の加美町陶芸の里スポーツ公園で第9節の試合を行い、いわきFCは同公園で中新田サッカークラブ(宮城県)と対戦し、16―0で勝利した。いわきは開幕から7連勝で、16得点は今季最多となった。

 いわきは立ち上がりからFW菊池将太を起点に相手陣内で人数をかけた攻撃を展開。前半だけで8得点を奪い主導権を握った。

 いわきの次戦は7月8日、いわき市のいわきFCフィールドで行われる第54回全国社会人サッカー選手権県大会準々決勝(対戦相手は未定)で、午前11時試合開始予定。

 連係ピタリ!小枇ハット

 チームが掲げる「全員攻撃」で今季最多の16点を奪う圧勝。新戦力と2、3年目の選手がうまく連係し、チームの進化を感じさせる大勝を見せた。

 今季新加入のDF菅谷政博が左サイドからクロスを上げると、3年目のFW菊池将太が頭で合わせネットを揺らす。MF金大生のパスから1年目のFW吉田篤志が得点する。新加入選手と既存のメンバーがぴたりと息を合わせ、攻撃スタイルに磨きがかかった。

 田村雄三監督は「選手同士が互いに動きを確認しているのが良いプレーにつながっている」と歯車のかみ合い方に手応えを感じている。途中出場で3得点を挙げた新加入のFW小枇(おび)ランディは「自分で攻めるか、仲間に任せるかという判断を意識するようになった結果」と分析。競争が激しいチームの中で試合ごとに存在感を増している198センチの新人は「攻守の起点になれるよう努力し、チームを助けたい」と献身的だ。