いわきFC11連勝、菊池4発 本職外トップ下で躍動

 
【いわきFC―会津オリンパス】後半5分、チーム3点目となるシュートを決めるいわきFCの菊池=十六沼公園サッカー場

 東北社会人サッカーリーグ2部南は2日、福島市の十六沼公園サッカー場などで第11節が行われた。いわきFCは会津オリンパスを8―1で下し、開幕からの連勝を11に伸ばした。

 いわきFCは次戦の9日、宮城県柴田町の仙台大サッカー場でFC.SENDAI(仙台大)と対戦する。午後1時開始予定。

 いわきFCのMF菊池将太は後半からの出場ながら4得点と大暴れ。通常のFWとは異なるトップ下での起用にも圧巻の得点力を見せつけた。

 スペースを生かした攻撃について「(これまで)迷いながらやっていた」と振り返る菊池。会津オリンパス戦ではスペースに入り込むことを意識、「ここに自分が入れば何かが起こるんじゃないか」と直感を信じて積極的に飛び込んだ。

 「一歩引いてピッチを見ると、(スペースが)意外にあるなと感じた」。トップ下でプレーすることでFWとは違った"世界"が広がった。後半5分にペナルティーエリアのライン付近でほぼフリーの状態でパスを受けると、悠々とドリブルで相手ゴールに近づき、危なげなくネットを揺らした。その後もスペースに飛び込んでのヘディングシュートなど、多彩なプレーで相手を翻弄(ほんろう)した。

 相手の接触に動じない推進力に、スペースを掌握する視野の広さが加われば攻撃の幅は増えてくる。菊池は「FWでもこの試合で得た視野を生かしたい」とトップ下での経験を成長の糧にする。