いわきFC全勝締め 東北社会人リーグ2部

 
【いわき―中新田】後半20分、いわきのFW菊池がこの日3点目のゴールを決める=いわき市・いわきFCフィールド

 東北社会人リーグ2部南は28日、いわき市のいわきFCフィールドなどで第18節5試合を行った。いわきFCは中新田サッカークラブ(宮城)に13―0で勝利し、リーグ戦18戦を全勝で締めくくり、今季の公式戦全日程を終えた。

 今季のいわきは同リーグ、第23回県選手権大会・天皇杯JFA第98回全日本選手権県代表決定戦、第54回全国社会人選手権県大会、同選手権大会東北予選会の4タイトルを手にした。

 菊池、チーム最多4発

 いわきのFW菊池将太はチーム最多の4得点で、ストライカーの役割を果たした。「基本に立ち返り、攻撃陣の先頭で戦うプレーができた」と冷静に振り返った。

 菊池がこの日意識したのは仲間への声掛け。3位に入賞した全国社会人選手権では出場機会がなく、全国の舞台で戦うチームを外から見つめた。敗れた準決勝では声掛けが少なかったが、快勝した3位決定戦では密な声掛けが円滑な連係に結びついていたことに気付いた。仲間が得点を決めると自分から「ナイスゴール」と最前線から仲間を鼓舞。自身も飛び出しやヘディングで得点を量産した。

 来季から昇格する東北1部ではより高いレベルの相手との戦いが待ち構える。「個人の能力で戦わず、全体の連係を高めればさらに上を狙える」と菊池。大差での勝利にもおごらず、しっかりと来季を見据えた。