報道記者の大変さ実感 いわきFC選手体験、ペン片手に鋭い質問

 
井上署長(左)に鋭い質問を投げ掛ける久永(中央)、平沢両選手

 サッカーいわきFCの久永翼(25)、平沢俊輔(24)両選手が22日、報道記者を体験した。普段ピッチで躍動する2人は「感じることのない時間が過ぎた。あらためて働くことは大変だと思った」と振り返った。

 同FCを運営するいわきスポーツクラブが、さまざまな職業体験を通して選手の見識を広めようと行った企画。2人は福島民友新聞社の本田武志勿来支局長に同行し、いわき南署で開かれた年末年始交通事故防止総ぐるみ運動に向けた合同推進会議を取材した。

 「事故を起こしやすい人の特徴はありますか」「なぜこの時期に運動を展開するのですか」。手にメモ帳とペン、肩に一眼レフカメラを掛けた2人は、井上誠一署長に鋭い質問を投げ掛けた。

 写真を撮り、発言をメモする2人のまなざしは真剣そのもの。平沢選手は「メモしている間に話が進んでしまったり、次の質問を考えたり大変」と苦笑い。久永選手は「取材をして、交通事故防止に多くの人が関わっていることを知った」と話した。

 「メモして写真を撮って、同時進行で進める記者の大変さが分かった」と話す2人。「今後取材されるときは、取材する側の立場も考えつつ話します」と笑顔でまとめた。