【コラム】WALK TO THE DREAM-30 18年シーズン終了

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 いわきスポーツクラブ・大倉智社長

 ◆チーム、選手の前進実感

 2018年シーズンが終了した。今年、いわきスポーツクラブとして掲げた目標は、フィジカル、フード、メディカル、デジタル面で日本一の環境をつくるというものだった。チームとして掲げたのは、東北社会人リーグ2部南優勝、天皇杯全国大会2年連続出場、全国社会人サッカー選手権(全社)優勝だった。

 選手に求めたのは自己実現型の人間になることだった。仕事はできて当たり前、決めたルールは守って当たり前であると同時に、自分自身をサッカー選手として高めていこうということ。さらには社会人チームとして恵まれた環境でプレーできていることを理解して、周囲の期待に応えられる人間になることを求めた。

 これは昨年、全社2回戦で負けた際に感じた「自立した選手にならないと厳しい局面では勝てない」という認識からきたもの。また、環境に甘えて緩さが見えたことも要因だった。

 結果的には、リーグ戦優勝と天皇杯全国大会出場は達成できた。しかし、全国大会初戦のソニー仙台戦は魂も息吹かず、応援してくれたお客さまにも何も伝えられない試合だった。この悪い状況を受け「もう一度シーズン前に掲げたテーマに戻ろう」と現場と話し合い、立て直しを進めてきた。

 全社は結果的には優勝できなかったが、3位決定戦までフィジカルを落とさずに5試合戦えたこと、昨年負けたおこしやす京都ACに勝てたことが大きな成果だった。準決勝はいわきFCらしくない試合だったがカルチャーづくりも含めて継続課題だと思っている。

 来年は東北社会人リーグ1部に昇格する。(その先にある)日本フットボールリーグ(JFL)昇格を自分たちの手で手繰り寄せられるところまで来た。一歩一歩進んでいるという実感がある。

おおくら・さとし 川崎市出身。早大商学部卒。現役時はJリーグの柏レイソルやジュビロ磐田などでFWで活躍。引退後はセレッソ大阪チーム統括ディレクター、湘南ベルマーレGM、社長などを歴任し、一昨年12月から現職。49歳。