いわきFC、ハワイで格上に善戦 観衆の心震わす『前へ前へ』

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90分間、足を止めず攻め立てたいわきイレブン=アロハスタジアム

 「いわき!いわき!」。福島から約6000キロ離れたハワイのアロハスタジアムで8日(日本時間9日)に行われたサッカーの「第2回パシフィックリムカップ2019」。いわきFC(東北社会人1部)はレアル・ソルトレーク(米国)に敗れはしたが、前へ前へと走り続けるサッカーで観衆の心を震わせた。

 米国・カナダのプロリーグMLS(メジャーリーグサッカー)を戦う格上のクラブチーム相手に真っ向勝負を仕掛けた。体格で上回る相手に競り負けずボールを奪うと、幾度となくゴールに迫り決定機をつくった。

 1点を追う後半28分、FW平岡将豪の同点ゴールが決まると、会場のボルテージは最高潮に。「いわきコール」が沸き起こり、選手を後押しした。

 前回大会では、いわきらしさを見せられずに歯がゆい思いをした。主将の平沢俊輔は「多くの子どもたち、ハワイの人たちが見ている前で自分たちらしいアグレッシブなサッカーができた」と充実感をにじませた。ゴールを決めた平岡も「今日みたいなサッカーをしていけばいい」と、いわきのサッカーが一段階上に達したことに自信を深めた。

 田村雄三監督は日本フットボールリーグ(JFL)昇格が懸かる今季のいわきイレブンに課題を課す。それは、連戦でも90分間走り続け、相手を圧倒するサッカーの体現だ。

 科学的なトレーニングに栄養学も加わり、選手にはそれができる土台が整っている。

 創設4年目の初陣で進化の一端を見せたいわきイレブン。「日本のフィジカルスタンダードを変える」という目標に一歩一歩近づいている。