【コラム】WALK TO THE DREAM-35 国際経験、大きな収穫

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 いわきスポーツクラブ・大倉智社長

 ◆パシフィックリム杯

 2月8~10日にかけ、米ハワイ州で開かれた国際大会「パシフィックリム・カップ2019」に出場した。前年に続き2回目で、初戦では米国・カナダのプロリーグMLS(メジャーリーグサッカー)所属のレアル・ソルトレーク(米国)に負けたが、続く3位決定戦で同所属のバンクーバー・ホワイトキャップス(カナダ)に競り勝ち、3位に入った。

(2連敗した)昨年と比較して対戦相手に多少物足りなさを感じた。プレシーズンで参加クラブの真剣さを欠いた部分もあったかもしれないが、逆を言えばいわきFCのレベルが上がったためだとしたらうれしい。国際経験を積めたことや、自分たちの立ち位置が確認できたことも大きな収穫だ。

 ハワイは気候条件が良く、キャンプに最高の場所。選手たちもしっかり体を鍛えられたし、チームに一体感を植え付けるためのいい合宿になった。今後もこの大会が目指す環太平洋地域のサッカーの発展に積極的に協力していきたい。さらに、東日本大震災で米国から受けた助力に対し、「元気」と「WE PLAY ON」と胸に入れたユニホームで参加できたことの意義も大きい。

 今回は浜通りの高校生らで構成した「浜通り選抜」も参加した。被災地からチームを派遣することに意義があると考えたためで、いわき、南相馬、相馬、広野の3市1町の高校生と、いわきFCU―18の選手によるチームがハワイ選抜と親善試合を行った。残念ながら試合には負けたが、選手たちは選抜されたことへの誇りや自分の地域への誇りなどを感じたはず。今後の進路はさまざまだと思うが、この経験を生かしてほしい。

 こういった取り組みは浜通りのサッカーのレベルアップにも寄与できると感じている。今後も続けていきたい。

おおくら・さとし 川崎市出身。早大商学部卒。現役時はJリーグの柏レイソルやジュビロ磐田などでFWで活躍。引退後はセレッソ大阪チーム統括ディレクター、湘南ベルマーレGM、社長などを歴任し、一昨年12月から現職。49歳。