【いわきFC・JFLへの道】昇格へ足踏みしない 勝つ、そして楽しさも

  このエントリーをはてなブックマークに追加 
JFL昇格を目指すシーズン開幕を前に、調整を進めるいわきFCの選手たち

 サッカーいわきFC(いわき市)は14日、東北社会人リーグ1部の開幕戦を迎える。日本フットボールリーグ(JFL)昇格が懸かる勝負の年。新戦力も加わったチームは、スローガンに「勝利への執念」を掲げ、勝ちへのこだわりを前面に出す。本格始動から4年目、開幕に向けた準備は整った。

 「足踏みはしない。(JFL)昇格のチャンスをつかむ」。チームを指揮する田村雄三(36)は目前に迫った開幕戦を見据える。飛び級制度のあった2016(平成28)、17年の両年は、全国地域チャンピオンズリーグ(CL)につながる全国社会人選手権(全社)で敗退、JFL昇格を果たすことができなかった。

 飛び級制度廃止で昇格の可能性がなかった昨季を経て、再びJFLの挑戦権を得られる東北社会人リーグ1部に上り詰めた。今季、日本高校選抜にも選ばれたMFバスケス・バイロン(18)ら実力者を補強。チームを運営するいわきスポーツクラブ社長の大倉智(49)は「理念だけではなく、結果が重要」と結果にこだわる姿勢を示す。

 ◆攻撃改革「5秒で奪取、速攻」

 常にゴールを目指す攻撃的サッカーで、観客を楽しませる―。これまで勝利よりも優先してきたその理念は守りながら、勝ちへの意識はより一層重視する。それが今季の目指すいわきのサッカーだ。

 チームが新たに導入したルールがある。奪われたボールを5秒で取り返し、8秒でシュートに持ち込む「5秒8秒ルール」だ。J3福島ユナイテッドFCに快勝した2月の「福島ダービー」では守備からの速攻で相手ゴールを何度も脅かした。監督の田村も「前に出る意識が顕著に出た」と浸透に手応えをみせる。

 14日の開幕戦は昨季JFL所属のコバルトーレ女川(宮城)、5月19日には昨季同リーグ無敗制覇のブランデュー弘前(青森)と、いずれも強豪チームとの連戦が待ちかまえる。序盤から一つも落とせない厳しい戦いに、田村は「常にゴールから逆算し、相手が嫌がるプレーをしたい」と話す。磨き上げたその攻撃力で勝利をつかむ。(敬称略)

 ◆全国地域CL2位以内条件

 JFLの昇格権を得るためには、全国地域チャンピオンズリーグ(CL)で2位以内に入る必要がある。同リーグへの出場には、東北社会人リーグ1部で優勝するか、3位以内が出場できる全国社会人選手権(全社)で、3位(場合により4位)以内になる必要がある。