初の全国出場へ『絶対勝つ!』 いわきFC・U18、9日に決戦

 
初の全国大会出場に向け、練習に励むいわきFCU―18の選手たち

 サッカーいわきFCの下部組織いわきFCU―18(18歳以下)は9日、日本クラブユース選手権大会への出場を懸けて、東北予選決勝ラウンドの最終戦に臨む。創設2年目ながら、初めての全国大会出場を狙う同チーム。「全員が成長できる育成環境」を掲げ、高校世代では県内唯一のクラブチームとして高校の部活動とは異なる形で「全国」を見据える。

 高校1、2年生のみで構成するいわきFCU―18。対戦相手は年上の選手が多い中、東北予選の予選ラウンドを3戦全勝で通過。決勝ラウンドではJクラブのユースなどの強豪に挑み、現在は1勝1分け2敗の勝ち点4で6チーム中4位。上位3チームに与えられる全国大会出場に望みをつないでいる。

 選手は個人の体の発達や特徴に応じた指導を受けるなど、チームはいわきFCと同様の環境でレベルアップを図ってきた。栄養面の指導にも力を入れており練習後はいわきFCパークに隣接するドームの物流センターで栄養バランスの整った食事を取る徹底ぶりだ。

 山形県天童市で行われる"最終決戦"の相手は、ヴァンラーレ八戸U―18(青森)だ。勝利を収めれば、他チームの結果次第で3位に浮上できる。「絶対勝つ気持ちで戦いたい」と須藤栄二選手(16)=好間高2年。渡辺匠アカデミー総責任者(37)=いわき市出身=は「持てる力を100%発揮させるため、最善の準備をしたい」。最高の状態で、決戦の舞台に臨むつもりだ。