【動画】"深い爪痕"震災から1カ月半 被災地をヘリで撮影

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 福島民友新聞社は26日、東日本大震災の津波や地震で大きな被害を受けた県内の被災地の現状を、ヘリコプターで上空から撮影した。

 地震、津波、原発事故と本県に大打撃をもたらした東日本大震災から1カ月半。上空から見た被災地は、がれきが撤去された後の土色と、難を逃れた家屋の屋根が対称的に広がり、傷痕の深さを物語る一方、収束しない原発事故の中、復旧へかける「ふくしま」の小さいながらも確実な一歩を感じさせた。

 ヘリは福島空港を出発。大量の水が流れ出た痕跡が今なお生々しい須賀川市長沼の藤沼湖から田村市西部を通り、浜通りへ向かった。緑がまぶしい阿武隈山系。滝桜をはじめ例年同様、咲き誇る桜が所々ではっきりと見える。

 新地町に近づくと窓越しに二つの町並みが現れた。西側を臨む左側の窓からは山の緑と点在する建物。東の太平洋側を臨む右側には壊滅した町。がれきを撤去した地域は土色に、あぜ道が途切れた田んぼは冠水したまま、黒っぽい。

 相馬市尾浜、松川浦地区でもがれき撤去が進んでいることが見て取れた。いわき市平薄磯では、海から白波が寄せる。幾重にもなる白波はあの日、黒い大きな塊となって街を襲った。

 沿岸部の甚大な被害範囲と比べ小粒な重機の動きは、小さいながらも復旧への確実な進捗(しんちょく)を感じさせた。