【動画】初冬の山里"なびく五反幡" 二本松で木幡の幡祭り

 

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 日本三大旗祭りの一つで、950年余りの伝統を誇る国指定重要無形民俗文化財「木幡の幡(はた)祭り」は1日、二本松市木幡地区で開かれ、氏子衆が色とりどりの五反幡(旗)をなびかせ、初冬の山里を練り歩いた。同地区の団体などでつくる実行委(武藤栄利委員長)の主催。

 「前九年の役」の1055(天喜3)年、奥州地方鎮定に向かった源頼義・義家父子が、木幡山で神仏に戦勝祈願した際、敵方の安倍貞任軍が木々に降り積もった雪を源氏の白旗と見間違え、退散したという伝説が起源とされる。

 九つの堂社(地区)から約200人の氏子衆らが参加。白装束に烏帽子(えぼし)姿で大小約120本の旗を担ぎ、標高666メートルの木幡山にある隠津島神社まで幡行列を繰り広げた。