【動画】復興へ歩む福島を後押し 「みんゆう県民大賞」表彰式

 

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 県内で特に大きな功績を残した個人、団体を顕彰する「第26回みんゆう県民大賞」の表彰式が20日、福島民友新聞社で行われ、2個人1団体に栄誉の盾が贈られた。「花」「空のF1」「地酒」の各分野で本県の魅力を発信、自らの目標を成し遂げてきた受賞者は、今後もそれぞれが挑戦を続け、東日本大震災と原発事故後の復興に歩む県民を後押ししていくことを誓った。

 花々の写真で本県の自然の美しさを広く紹介し続け、作品が全日本空輸のジェット機のデザインにも採用された「芸術文化賞」の写真家野口勝宏さん(56)=郡山市=は「福島、東北の花を撮り続けたい」と述べ、新たな魅力発信への決意を披露した。

 エアレースでアジア唯一のパイロットとして世界を巡る「スポーツ賞」の室屋義秀さん(43)=福島市=は「よそ者」だった自分を県民が受け入れてくれたことに感謝し、「県のために努力する」と今季第3戦の千葉大会(6月4、5日)での活躍を誓った。

 「ふるさと創生賞」には全国新酒鑑評会で金賞銘柄数4年連続日本一を達成した「ふくしまの酒蔵」が新たな勲章を手にした。県酒造組合の新城猪之吉会長(65)は「震災直後はお先真っ暗だったが、めげずに取り組んだ。さらに連覇を目指す」と力強く宣言した。

 表彰式では、福島民友新聞社の五阿弥宏安社長が「魅力あふれる福島の人、物、自然を紹介し、県土の発展に貢献していきたい」と述べ、受賞者それぞれに正賞の盾と賞状、副賞の50万円を手渡した。