手塚治虫57年前の色紙  会津若松滞在中に描いた「犬と赤トンボ」初展示

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発見された手塚治虫の色紙。水彩で犬と赤トンボを描いている

 「マンガの神様」と呼ばれる手塚治虫(1928~89年)が57年前の会津若松市滞在中に描き、長年所在不明だった色紙が発見された。同市で開催中の特別企画展「手塚治虫と会津」を見学した同市出身の男性が自宅を探して見つけた。17日から同企画展で初展示される。

 手塚は1959(昭和34)年、アシスタントだった同市出身のアニメ監督笹川ひろし氏、同市育ちの絵本作家平田昭吾氏の縁で会津を初訪問。東山温泉に宿泊して漫画を描き、市民とも交流を深めた。72年、75年にも会津を訪れている。

 会津漫画研究会によると、色紙は59年に宿泊した旅館の女性従業員の親戚の子どものために描かれた。女性は平田氏の同級生で、色紙を見つけた男性がこの子どもだった。色紙は2枚あることが分かっており、鉄腕アトムを描いた1枚は確認されていたが、残り1枚は不明だった。

 発見された色紙には、筆ペンや水彩で愛らしい犬と赤トンボが描かれている。同会の白井祥隆代表(65)=会津美里町=は「この犬は手塚漫画では見られないキャラクター。小さい子どもが喜ぶよう犬の絵を描いてあげたんだろう」と手塚の心遣いを推察する。

 特別企画展21日まで
 手塚ゆかりの品々が並ぶ特別企画展は21日まで、会津若松市歴史資料センター・まなべこで開かれている。時間は午前9時~午後5時。入場無料。

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