米国人男性保管の「日章旗」...遺族会に返還 飯舘村役場で保管へ

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返還された日章旗を持つ赤石沢さん(右)ら=飯舘村

 米国人男性が保管していた日章旗が、太平洋戦争中に硫黄島で戦死した飯舘村出身の元日本兵、高橋武雄さん=当時(19)=のものと分かり、同村で22日、米国の民間団体「OBON(おぼん)ソサエティ」を通じて飯舘村遺族会に返還された。

 米国の民間団体を通じて日章旗が返還されるのは県内で初めて。遺族会によると、高橋さんは1944(昭和19)年9月に硫黄島海軍警備隊に編入され、島の警備や陣地構築に従事。旗には高橋さんの戦歴などがつづられていた。米ニューメキシコ州のマーク・ロサカーさん(62)が約35年前、同州に住む元米兵から譲り受けて保管。遺品の返還活動をしている民間団体に返還を依頼した。

 返還式が村交流センターで行われた。民間団体の工藤公督(こうすけ)さん(41)が村遺族会長の赤石沢傭(すなお)さん(78)に旗を手渡した。赤石沢さんは「家族を思い戦ったのだと思う。こみ上げてくるものがある。返還に感謝したい」と話した。

 「大切な友人や家族がいる場所に戻るべきと思っていた。返還を通して皆さんに平和がもたらされるよう、心から願っている」とのロサカーさんのメッセージが読み上げられた。

 遺族との相談により旗は村遺族会が受け取り、村役場で保管するという。

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