台風うんざり...後始末に追われる いわきで収穫目前「ナシ」落果

(数字はいいね)  このエントリーをはてなブックマークに追加 
落ちたナシを拾い集める草野さん=23日、いわき市小川町

 台風9号は23日、本県を通り過ぎ、県内では未明に大雨警報などが解除された。県などによると、いわき市の果樹農家ではナシが落果する被害があったほか、会津美里町と昭和村を結ぶ国道401号博士峠では土砂崩れで通行止めになった。本県上空の大気は不安定な状態が続き、いわき市では同日夕に大雨警報が発表され、連日の警戒となった。

 いわき市小川町の果樹農家草野博明さん(69)は台風に備え、前日までに多めにナシを収穫した。それでも落果はコンテナ4箱分ほどに上り、「風がすごかった。あれでは仕方がない」と落胆。台風が去った23日には、朝から友人らに片付けを手伝ってもらったが、全てを拾い集めることはできなかった。草野さんは「イノシシが来ると困る」と心配し、午後まで片付けに追われた。

 別の果樹農家の男性は、落果したナシは売り物にならないため近所に配ったという。いわき市によると、ナシの落果は市内全域であり、被害額などを集計中という。同市では市役所玄関口天井のパネルが強風ではがれる被害もあった。

 JR東日本によると、県内の交通機関は一部を除いて通常運転に戻ったが、常磐線は23日午後、茨城県で大雨となり勝田―いわき間で運転を見合わせた。台風9号の影響では、東北線黒磯―仙台間で朝の上下線計6本が運休。磐越東線、常磐線はいわき市で、水郡線は里白石―磐城石川間で線路沿いの木が傾くなどして運休や遅れが出た。

 県管理道路の通行止めは2カ所を除き解除された。会津美里町と昭和村を結ぶ国道401号の博士峠では22日夜、斜面が崩れ土砂と倒木が道をふさぎ、復旧作業が進められている。25日正午に復旧する見込みで、道路沿い10カ所に迂回(うかい)を呼び掛ける看板が設置された。県によると、通行止めが続く福島市の磐梯吾妻スカイライン(高湯ゲート―浄土平)は24日正午までに解除される予定。

民友セレクション