福島県産野菜でジャム 鉄工業・東栄産業、6次化商品で農業支援

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ニンジンなどの食材を使いジャム作りに取り組む社員

 福島県郡山市の鉄工業、東栄産業(安藤東栄社長)は、社内に食品事業部を設け、地元産食材を使ったジャム作りに力を入れている。建設土木資材などの販売を行う鉄工業を主力に、福島の食を支えるべく魅力を詰め込んだ6次化商品の製造も進めていく。

 食品事業に取り組んだきっかけは、田村高卒の安藤社長が、同窓生の小泉武夫東京農大名誉教授(小野町出身)から、日本の食料自給率の低下や、本県には休耕地が多いことなど指摘を受けたことだった。同社は休耕地の有効活用を模索し、農産物を作ることから始めた。2010(平成22)年、近隣の農家から指導を受けながら、ニンジンの栽培を開始。収穫を終え、出荷に向けて調整していたところ、東日本大震災、原発事故に見舞われた。

 「せっかく始めた事業。このままでは終わらせない」。社員は一丸となって、新たな活用方法を探った。野菜を県内の栽培農家から直接仕入れる仕組みに方向転換し、多彩な食材に利用できる「野菜ジャム」の製造に取りかかった。

 「野菜ジャム」は郡山ブランド野菜の御前人参(ニンジン)をはじめ、ユズやカボチャ、トマトなど全て県産品を使い、バラエティーに富んだ11種類を用意。期間限定で、県産モモの主力品種「あかつき」や、身不知(みしらず)柿なども製造している。ニンジンのジャムは、やわらかく煮込んだニンジンを、甘さ控えめに仕上げ「パンやヨーグルトと相性抜群」という。

 社員にとって初めての体験ばかりだったが試行錯誤を繰り返し、幅広い年代に愛される味を追究してきた。安藤秀機取締役(30)は「地元産の食材のおいしさと安全、安心を発信していきたい」と話す。

 1個40グラムの6種類セットは、1300円(税別)。

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