福島第2原発、原子力部門人材育成拠点に 東京電力がセンター新設

(数字はいいね)  このエントリーをはてなブックマークに追加 

 東京電力は26日、福島第2原発(楢葉町、富岡町)に原子力部門の人材育成を統括する「原子力人財育成センター」を設置する計画について、原子力規制委員会に申請した。

 本社や福島第1、第2、柏崎刈羽(新潟)の各原発などに分散していた人材育成機能を同センターに集約し、第2原発の設備などを活用しながら、福島第1原発の廃炉作業や再稼働を目指す柏崎刈羽原発の発電事業を担う人材を育て、安全面の強化を図る。

 東電は、規制委の認可後、早ければ11月に運用を始める。センターでは、有事に備えた原子力発電設備の操作訓練や新入社員研修などが想定される。センターでの具体的な活動内容については、現在、7月に発足した準備組織が既存の教育訓練プログラムを見直し、効率的、効果的な内容に再編するなどの作業を進めている。センターには70人が配置され、このうち第2原発に60人、柏崎刈羽原発には10人が常駐する予定。

 東電によると、第2原発は震災で1、2、4号機の冷却機能が一時失われたが炉心溶融は免れた。3号機は非常用の発電機で冷却機能が維持され、現在は1~4号機全てが冷温停止中。原子炉やタービンなどあらゆる設備を訓練に活用できることから、第2原発にセンターを設置する。

 第2原発については、県や県議会が廃炉を求めているが、東電はセンターの設置について「廃炉や再稼働といった方向性が決まるわけではない。引き続き第1原発の廃炉に全力で取り組み、第2原発はその後方支援の拠点として活用していきたい」としており、従来の考えを踏襲した。

民友セレクション