『イクボス』育てます! 福島県が全面協力、中小企業同盟結成へ

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 育児や介護などワーク・ライフ・バランスについて悩む社員を応援する管理職「イクボス」を育てるため、官民が連携し「ふくしまイクボス中小企業同盟」を結成する構想が動きだした。子育て支援に取り組むNPO「ファザーリング・ジャパン東北」が中心となって年内にも発足させる見通しで、「イクボス知事」がいる県も全面的に協力する。

 加盟した企業は働き方を1年間にわたり見直し、地域や業種別のモデルを作って紹介。イクボス企業を県内に広く増やす考えだ。

 同NPOによると、会津、中通り、浜通り各地域の中小企業3~5社で年内に同盟を結成する予定。加盟企業は、コンサルタントから助言を受けたり、県や福島労働局のノウハウを活用するなど「働き方改革」を進める。具体的には会議の時間や出席者を減らしたり、業務の無駄を削って効率化を図る。加盟企業が取り組みの経過や課題を共有する機会も設ける。多様な業種モデルをつくるため、同NPOが企業に同盟加入を働き掛けている。

 イクボスを巡っては、内堀雅雄知事が昨年8月にイクボスを宣言。県は企業にも積極的にイクボス宣言してもらおうと経営者を対象に研修会を開いている。しかし宣言から1年が過ぎてもイクボス宣言したのは県内で4社にとどまる。

 研修会の講師を務める同NPO共同代表理事の横田智史さん(36)=福島市=は「『経営的に余裕がある大企業だからイクボス宣言できる』とか『業種的に無理だ』との声が多い」と指摘。「余裕がない今こそ始めなければ生き残れない。モデルを示し、経営者や管理職に自分ごとと捉えてもらうことが必要だ」と訴える。

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