台風10号浜通り猛烈風雨 9市町村90世帯自主避難、東北の太平洋側初上陸 

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激しい波が打ち寄せる松川浦漁港=30日午後3時21分、相馬市

 大型の台風10号は30日、暴風域を伴ったまま日本列島の東海上を北上し、岩手県大船渡市付近に上陸した。強い勢力を保ちながら東北を縦断し同日夜、日本海に抜けた。気象庁によると、東北の太平洋側からの上陸は1951(昭和26)年の統計開始以来、初めて。

  本県は30日午後に暴風域に入り、浜通りを中心に猛烈な風雨となった。福島地方気象台によると、最大瞬間風速が玉川村で同日午後1時20分ごろ、22.1メートルを記録。猪苗代町で21.6メートル、白河市でも21.5メートルを観測した。30日午後5時までの24時間雨量(速報値)は福島市鷲倉で285.5ミリ、川内村で142.0ミリだった。

 県のまとめによると、南相馬など9市町村で90世帯180人が一時、自主避難した。停電は伊達市梁川町で348戸、南相馬市原町区で370戸、二本松市で251戸、いわき市内郷で26戸。けが人はなかったが、田村市船引町で倒木が民家に接触するなどの被害があった。

 道路は、国道399号の福島市飯坂町―宮城県七ケ宿町間で道路が崩落、復旧の見込みが立っていない。このほか落石や倒木などのため国県道18カ所が通行止めとなった。

 浜通り、中通りを中心に公立の小、中学校や高校など計626校が休校、交通機関は鉄道でJR東北新幹線や東北線などが一時運休したほか、福島空港発着便や県内発着の高速バスも欠航や運休が目立った。県や県内各JAは農作物の被害について今後調査する。

 東京電力は福島第1原発1号機建屋カバーの解体に伴う工事などを中止。汚染地下水の水位が上昇し海に流出するのを防ぐため地下水のくみ上げ量を増やすなどの対応に当たった。東電は福島第1、第2原発で台風接近によるトラブルはなかったとしている。

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