「奨学金」3高校18人に支給漏れ 事務処理忘れや誤って除外

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 非課税世帯の高校生らに返済不要の給付金を支給する国の補助制度「高校生等奨学給付金」で、県教委は2日、田村、相馬、好間3校の生徒計18人に給付金(計113万4700円)が支払われていなかったと発表した。各高の事務職員が処理を忘れていたほか、事務処理を誤り対象外として支給リストから外していたことなどが原因。未支給で学校に通えなくなったり退学した生徒はいなかったという。

 県教委によると、同制度は2014(平成26)年度から実施。生活保護や非課税世帯の高校生が授業で使う教科書代や学用品費を支援している。1人年間3万2300円~12万9700円が支給され、昨年度の支給総額は5148人分で計3億4600万円。支給漏れは、相馬が最も多く、14年度は1人、15年度は12人で計13人(計76万3100円)、好間は15年度に4人(計33万4200円)、田村は14年度に1人(3万7400円)だった。原因は、未処理のまま失念したものが13件、対象外と誤って支給リストから外したのが4件、未処理の申請を処理済みとしていたのが1件だった。

 支給には、生徒から提出された申請書類や保護者の非課税証明書などを基に各学校が審査。学校は支給対象となる生徒の書類だけを県教委に提出していた。高校側が事務処理を誤っていたため、県教委は把握できなかったとしている。

 8月24日、相馬高が本年度の申請を受け付けている中で、昨年度の書類が適正に処理されていないことが分かり、発覚した。県教委は支給されなかった18人の保護者に謝罪し給付が漏れた分は県予算で支給する。今後は、学校が申請を受けた生徒全てのリストや書類を県教委に提出することとし、複数の職員で点検する。

 県教委の大沼博文教育次長と阿部武彦高校教育課長は2日、県庁で記者会見して陳謝した。

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