「町に戻り通学すべきか」 楢葉避難指示解除...揺れ動く親子

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 東京電力福島第1原発事故で楢葉町に出された避難指示が解除されてから5日で1年が経過する。

 「町に戻って学校に通わせるべきか。正直、子ども自身も、親としても気持ちは揺れ動いている」

 いわき市の楢葉小・中学校中央台仮設校舎に通う子どもを持つ40代の会社員男性は、複雑な胸の内を明かした。

 楢葉町が来春を帰還目標に据える背景には、来年4月に小・中学校とこども園を町内で再開させることがある。町教委によると、これまで80人前後の児童、生徒が町内への通学を希望しており、昨年7月時点の36人と比べ倍増した。

 町と町教委は小・中学校について、改装した楢葉中を拠点に「避難先の学校より充実させ、魅力ある教育環境を整える」(松本幸英町長)戦略を練る。通学に際しては、町民が多く暮らすいわき市からのスクールバスなどを運行する予定はない。放課後の受け入れ先確保や学力向上の手段を明確に打ち出せるかが鍵を握る。矢内賢太郎町教育長は「若い人が戻れるよう最優先に対策を講じる」と話す。

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