福島県沖「ヒラメ漁」再開 5年6カ月ぶり、待望の『常磐もの』

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震災後初めて水揚げされた、本県沖のヒラメ=2日午前、いわき市・久之浜漁港

 いわき市、相馬双葉の両漁協は2日、「常磐もの」と呼ばれ人気の高い本県沖の魚の代表格ヒラメの試験操業を開始した。いわき市の久之浜漁港などで、震災と原発事故後、初めてヒラメを水揚げした。本県でのヒラメ漁は5年6カ月ぶり。

 1日から再開された底引き網漁で、いわき市漁協は、13.7キロを水揚げし、相双漁協では水揚げがなかった。

 県水産試験場などによると、ヒラメは現在産卵期で水深の浅い海域にいるため漁獲は少なく、最盛期は例年11月ごろ。この日水揚げされたヒラメは、すべて検出限界値未満だった。いわき仲買組合に引き渡され、3日以降に、県内を中心とした市場に流通する見込み。

 いわき市漁協の江川章組合長(69)は「量は少ないが、水揚げできてほっとしている。漁獲が始まったことは前進だ」と「常磐もの」復活に笑顔を見せた。

 相馬原釜魚市場買受人協同組合の佐藤喜成組合長(63)=佐藤水産社長=は「風評被害で売れるかは未知数。喜びよりも不安のほうが大きい」と心情を吐露。「将来的には、築地で再び取り扱ってもらうのがわれわれの願望」とヒラメに希望を託した。

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