ソムリエ資格取得講座が順調 福島の「追分」、ワイン文化定着促す

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テイスティングやサービス実技試験に向けて試験対策を学んだ受講生=11日、福島市

 「福島にワイン文化を根付かせたい」と、福島市の酒販売「追分(追分拓哉社長)」が1月に開始したソムリエ資格取得講座「ソムリエ100人プロジェクト」が順調だ。受講生のうち10人が8月に行われた1次試験を通過した。県内ではワイン用ブドウの産地づくりを目指す取り組みが進んでいることから、関係者は同プロジェクトを通したワイン文化と食文化の相乗的な発展に期待を高めている。

 日本ソムリエ協会南東北支部によると、同協会認定ソムリエ資格者は全国2万人超のうち、県内は21人と少ない。このため、同社常務の追分美和子さん(41)が「専門家が少ないとワインの本当の楽しみ方を知ってもらうことも難しい」と同プロジェクトを発案し、独学では難しい資格取得のための講座を開講。福島、郡山、いわきの3市など県内から46人が受講して講義や試飲を重ね、27人が1次試験に挑戦した。

 1次試験通過者は11日、福島市で、2次試験に向けてテイスティングやサービス実技の対策講座を受けた。受講した福島市の飲食店従業員星野和宏さん(37)は、「薬剤師に薬を処方してもらう安心感と同じ。ワインを提供する者として資格は絶対必要と思う」と話す。

 県内では「シャトー・メルシャン」(山梨県甲州市)が会津美里町新鶴でワインの原料となるブドウを生産しているほか、郡山、いわき両市などで地域経済活性化のためのワイン製造を目指す動きがある。

 同社の追分社長(70)は「ソムリエを育てれば福島のワインをしっかりアピールできる。ソムリエ育成が定着すればワイン文化は育つ」と、プロジェクトの行方に自信を見せた。

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