「セブン-イレブン」福島県内出店『40年』 県民の欠かせぬ存在に

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8種類の歴代ユニホームが披露された祝賀会のアトラクション

 コンビニ最大手のセブン―イレブンが県内に出店してから40年余りが経過した。コンビニは現在では日常生活に欠かせない存在となり、震災被災地でもいち早く出店するなど社会インフラとしての役割を果たす。福島市では14日、セブン―イレブン福島地区出店40周年の式典が行われ、オーナーたちが社会情勢に合わせて変化してきたコンビニを巡る40年間の変遷を語った。

 県北地区では、1976(昭和51)年8月、福島市に飯坂駅前店と福島渡利店がオープンした。同年11月には山下町店と太平寺店が開店し、福島市内で一挙に4店舗のセブン―イレブンが誕生した。

 当時としては、異色の販売形態。福島渡利店の元オーナー小平準之助さん(83)はオープン日の出来事が忘れられない。「靴は脱ぐのですか?」。入り口で、年配女性が尋ねてきた。「あまりに床がきれいで珍しかったから、土足ではまずいと思ったようだ」と小平さんは笑う。

 当時は酒屋から転身する店が多かったため、売れ筋は酒。正月に店を開ければ、スーパーやデパートは閉まっているので客が殺到し、売り上げは普段の4~5倍はあった。

 山下町店オーナーの紺野信さん(65)が驚くのは、品ぞろえの変化だ。昔はおにぎりや弁当の売り上げは1日5~10個程度。ところが今は弁当だけで100個、おにぎりで500個は売れる。「こんなにおにぎりや弁当が売れ始めるとは誰も想像していなかった」と紺野さんは話す。

 商品数は当時2000だったのが3500へ、広さは40坪から米国と同じ広さの60坪に変わり、平均客数は500人から1500人と3倍になった。

 今でこそ「何でもそろっているお店」になっているが、オープン当初は福島市に流通拠点がなかったため商品をそろえるのに苦労したという。飯坂駅前店の元オーナー大山善治郎さん(83)は「土鍋やすだれ、茶わんを置いて、何とか棚を埋めた」。

 2001(平成13)年には現金自動預払機(ATM)の設置が始まった。紺野さんによると、利用者は30~50人だったのが、今では200人ほどに増えている。トイレも集客力の要素の一つで、トイレのついでの買い物も大きいという。紺野さんは「お店がどんどん生活に身近になり、便利な存在になっていくのがうれしい」と40年の歩みを振り返った。

 『セブン歴代ユニホーム』で節目祝う 

 県北地区へのセブン―イレブン初出店から40年の節目を祝う式典では、各店舗のオーナーらがこれまでの歩みを振り返った。関係者110人が参加した式典では記念講演のほか、祝賀会のアトラクションでは、セブン―イレブンの歴代8種類のユニホームの披露なども行われた。

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