【Visit Fukushima外国人の目 いわき編(上)】 英語表記ほしい

(数字はいいね)  このエントリーをはてなブックマークに追加 
釣り体験後、その場で調理される魚に見入るテテさん(右)とエーさん(右から2人目)

 最近よく耳にする「インバウンド(訪日客、外国人旅行者)」。4年後の東京五輪・パラリンピックに向けて全国で海外からの観光誘客合戦が始まった。震災、原発事故という条件を抱え訪日客が伸び悩む本県の観光地が外国人の心を捉えるために着目すべきはどこか。県内在住の留学生らの協力で、本県観光の課題や改善のヒント、新たな魅力などを探った。「外国人の目」として、8回にわたって紹介する。

 東日本国際大(いわき市)のテッテッテイリチョさん(22)とエーエーティンさん(34)はミャンマーからの留学生。2人がまず向かったのは、同市小名浜のアクアマリンふくしま。全国でも珍しい環境学習施設ならではの「命を学ぶ釣り」を体験した。

 スタッフの丁寧な説明を聞いて糸を垂らすと、数分もしないうちにマアジを釣り上げた。歓声を上げてやや興奮。同施設の特徴でもある「その場で調理」にも驚き、今度は興味津々の表情でガラス張りの調理場をのぞき込んだ。

 初体験の釣りだけでなく、その場で調理して食べるまでの流れが学べる仕組みは、母国では聞いたことがないと感心しきり。「水族館で命の大切さを知ってもらえればうれしい」というスタッフの言葉に、テテさんは「スタッフの丁寧に教えよう、伝えようという気持ちが伝わり、おもてなしの心が見えた」と話した。エーさんは「調理場の光景は驚いたが、気軽に体験できる環境が整っていて良かった」と笑顔を見せた。

 いわきのお土産、鮮魚店が集まり活気あるいわき・ら・ら・ミュウを訪れた後に、約3キロ先の高台にあるいわきマリンタワーへ。小名浜港を一望できる眺望に感動した2人だったが、タワーを降りる際に日本語案内表示を見落としエレベーターを見つけられなかった。「私たちはミャンマー語だけど、誘導や表示板に英語表記があれば外国からの観光客には親切。あと大きく目立つといい」と外国人だからこそ感じた言葉の不便さを挙げた。

 2人は次の目的地、平豊間の「復興商店 とよマルシェ」に向かった。

 【ひとくちメモ】インバウンド(inbound) 外国人が訪れてくる旅行のこと。日本へのインバウンドを訪日外国人旅行、訪日旅行という。国内から出国を伴う旅行はアウトバウンド、海外旅行。

民友セレクション