うな重に川内小児童ら笑顔 東京の専門店経営・酒井さん振る舞う

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うな重を頬張る子どもたち

 被災地の子どもたちを元気づけようと、東京・杉並区でウナギ専門店「さか井」を営む酒井敏行さん(74)は16日、川内村の川内小(児童36人)を訪れ、児童や教職員、保護者、地域住民らに特製のうな重80人前を振る舞った。

 酒井さんは、さばいたウナギと甘みを抑えた秘伝のたれ、蒸し器、焼き台を家庭科室に持ち込み、熟練の腕前で次々とかば焼きを仕上げていった。保護者や地域住民が炊飯を手伝い、給食の時間に食卓に届けた。

 食堂には香ばしい匂いが漂い、児童たちは笑顔でうな重を口に運んだ。4年の児童(9)は「これまで食べたことがあるウナギと違う。身がふわふわして、とてもおいしい」と大満足の様子だった。

 酒井さんは震災直後から宮城、岩手両県の被災地に出向き、ウナギを味わってもらう支援活動を続けてきた。「つらい思いをした子どもたちに笑顔になってほしいという思いが原点」。10回目にして初めて本県で実現し、一つの区切りと感じている。

 うな重をおいしそうに頬張る児童らを見つめ「10年後、20年後、30年後に思い出してくれれば、何よりもうれしい」と晴れ晴れとした表情を見せた。

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