会津身不知柿、5年ぶり輸出再開へ 11月、タイなど3カ国へ

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 福島県会津坂下、会津美里両町とJA会津よつばでつくる「会津みしらず柿販路拡大促進協議会」は11月、タイ、マレーシア、シンガポールの3カ国に会津身不知(みしらず)柿を輸出する。会津身不知柿の本格的な海外輸出は約5年ぶり。東京電力福島第1原発事故による風評への懸念から中断を余儀なくされていたが、会津身不知柿の魅力を再び海外に発信し、ブランド力向上と販路拡大を目指す。

 関係者によると、輸出量は調整中だが、両町で今秋収穫される会津身不知柿を最大で計約8トン(約3万4千個)輸出する方向で現地のバイヤーと交渉している。農林水産省によると、あんぽ柿などの原料となる平核無(ひらたねなし)柿なども含めた本県の柿の出荷量は2015(平成27)年産で6980トン。

 輸出は、県の輸出回復緊急対策事業補助金を活用して行い、輸送コストが安い船便と、現地への輸送時間が短くて済む航空便の二つの方法で柿の鮮度や販売状況などを見極める。

 各国のデパートなどでの販売を想定し、同協議会の担当者が現地で販売促進活動も展開。会津身不知柿は今春の凍霜害で収穫量が減る可能性はあるが、今のところ生育は順調という。

 会津身不知柿の輸出は震災後、全農県本部が14、15年に県産品応援の一環としてマレーシアとシンガポールに年間200~400キロ程度輸出した実績があるが、生産地側が輸出を再開するのは今回が初めて。  

 震災前は、会津の市町とJAでつくる「会津みしらず柿海外輸出促進協議会」が08年に300キロを輸出してから、タイ、シンガポール、香港へ10年まで毎年輸出していた。

 柿は東南アジアでも一部で生産されているが、生産量は少なく、品質の良い日本の柿は富裕層を中心に人気が高い。震災前の輸出は好調だったが、原発事故の影響で中断されていた。

 担当者は「海外でのブランド化を進め、国内での競争力向上につなげたい」と期待を込める。

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