【Visit Fukushima外国人の目 郡山編(上)】 職人さん怖くない

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絵付けを体験した唐さん(左)とルンファーさん(中央)。橋本さんに教わり丁寧に仕上げた

 日大工学部の女子留学生、唐(とう)嘉序(かじゅ)さん(20)=中国大連市=と、スッパプルック・ルンファーさん(22)=タイ=が初めての郡山市観光でまず訪れたのは、玩具の故郷として全国的に有名な高柴デコ屋敷(西田町)。ここで日本人と伝統芸能へのイメージが変わった。

 絵付け体験で、唐さんは母の干支(えと)の犬、ルンファーさんはだるまを選んだ。「思い思いに描いていいよ」という同屋敷の橋本広司民芸の橋本広司さん(70)の言葉にも、やや緊張した面持ちの2人は、手本を参考に一筆一筆、丁寧に色を付けていく。

 「日本人は真面目すぎる」というイメージがあった唐さんは「きちっとしないと職人さんに怒られると思っていたが(違っていた)」と、体験前までの日本の伝統芸能への堅苦しい印象がなくなり、完成した犬を見て笑顔に。ルンファーさんは「代々職人が受け継いでいる伝統を肌で感じて勉強になった。友達を連れてきたい」と満足げだった。

 一方、郡山駅から車で約20分ほどかかる高柴デコ屋敷は、最寄りのバス停がなく、唐さんは「絵付けはとても魅力。交通の便が良くなれば」と、交通環境の整備を観光ルート選びにつながるポイントに挙げた。

 市中心部に移動し、同市の新たな名物「こおりやまグリーンカレー」を味わった。ルンファーさんは「タイのグリーンカレーは緑黄色野菜をふんだんに使って彩りがあり、カレー全体が緑色。(郡山市のグリーンカレーは)見た目にもっとインパクトがあれば」と本場の目から見せ方を提案した。

 【ひとくちメモ】新たな観光ビジョン 「観光立国」から「観光先進国」へのステージ移行に向けて、政府が今年3月末に掲げた新たな目標。2020(平成32)年までに訪日外国人旅行者数4000万人、訪日客の消費額8兆円達成のほか、東日本大震災の復興に向けた東北の観光振興も重点に掲げている。

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