【Visit Fukushima外国人の目 郡山編(下)】 ポストカード必須

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開成館で安積開拓の歴史を学んだ唐さん(左)とルンファーさん

 ご当地グルメ「こおりやまグリーンカレー」を味わった後、日大工学部の女子留学生、唐(とう)嘉序(かじゅ)さん(20)=中国大連市、スッパプルック・ルンファーさん(22)=タイ=は、安積疏水をテーマにした「未来を拓(ひら)いた『一本の水路』」が日本遺産に認定された郡山市の歴史を学ぼうと、同市開成館を訪れた。

 県指定重要文化財に指定され、歴史情緒あふれる建物を目の当たりにした2人が入館後すぐに辺りを見渡した。「写真が入ったポストカードを家族に送りたい」と唐さん。しかし見当たらなかった。旅行先での思い出を、母国の家族や友人にメッセージを添えたポストカードとして送ることで、日本での生活を伝えることがよくあるといい、残念そうな表情を浮かべた。

 安積開拓の歴史を振り返る書物などを、熱心に見て回ったルンファーさんは「各フロアに映像や音声があると分かりやすい」と話した。

 一行は、「美人の湯」で知られる同市の磐梯熱海温泉の足湯に漬かり、疲れを癒やした。ルンファーさんは「温泉を気軽に楽しめるのはうれしい」としながらも「タオルが置いていないのが残念」と語った。

 市内観光を終えた唐さんがつぶやく。「『頑張ろう福島』の看板はもういらない。復興は進んでいるのに、原発事故の影響がまだ残っていると怖い印象を覚えてしまう」と観光で訪れた外国人の目で指摘。「"Welcome福島"だと、歓迎されてる雰囲気があってうれしい」。郡山の魅力を体験した2人は、風評払拭(ふっしょく)を目指す観光振興への思いを口にした。

 【ひとくちメモ】「未来を拓(ひら)いた『一本の水路』」 日本遺産に認定されたことを受け、郡山市と猪苗代町は「日本遺産プロモーション協議会」を新設。ボランティアガイドの育成、パンフレット作製など情報発信、案内板の設置などを進める。

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