【Visit Fukushima外国人の目 会津若松編(下)】習慣の違いに驚き

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浴衣を着こなし街を散策するタインさん(左)

 初体験の浴衣姿で街に出た会津大大学院修士2年のファム・バン・タインさん(25)=ベトナム。そのままカフェで一服。ベトナムといえば、コンデンスミルクを入れて飲むベトナムコーヒーが有名だ。タインさんもコーヒー好きだが「コーヒーショップは友達と話す場所。一人で来る人がいるのは不思議」と習慣の違いを語った。ベトナムでは歌と楽器の生演奏を聴きながら、コーヒー一杯で2、3時間も話すのが主流。

 大正ロマンをテーマに、商店主らが蔵や木造建築を生かして整備している七日町通りを訪れた。タインさんは「日本は高いビルが立ち並ぶイメージだったが、会津は静かで落ち着く。現代的な所と昔を感じる所、二つの日本がある」と話す。全国どこを歩いても道路にごみがなく、きれいで驚いたという。

 漫画「るろうに剣心」が海外で人気を博し、新選組の熱心なファンが墓参りに来るという斎藤一の墓がある阿弥陀寺も訪れた。戊辰戦争を戦い抜いた1281人の御霊(みたま)とともに、斎藤も眠っている。観光ガイドの松崎強さん(65)の「ここは会津人にとって大事な場所。心で感じてほしい」との言葉を受け止め、タインさんも神妙な面持ちで手を合わせた。

 学会や旅行で全国を訪れるタインさん。「時がたった今でも、会津人が将軍への忠誠や犠牲になった人への思いを持ち続けているのは、日本の中でも特別」と印象を語る。その違いを面白いと感じている。「今も武士道を守っている会津は、まさに『サムライシティー』だと思う」

【ひとくちメモ】デジタルDMO

 会津地方の7市町村は広域連携し、モニターツアーの分析結果や有識者の意見を基に、外国人の目線に立って観光を提案するウェブサイトを運営している。外国人が画面の指示に沿って出身国や滞在期間、旅のテーマなどを選んで入力すると、入力内容から観光ルートや食事どころ、土産店などを自動的に紹介してくれるサービス。現在は中国語、台湾語、英語のサービスがある。

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