最優秀賞は藁谷君ら3人受賞 みんゆう新聞感想文コンクール

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 福島民友新聞社の主催、福島民友会の共催で募集した「第7回みんゆう新聞感想文コンクール」の入賞者27人と学校賞3校が28日、決まった。最優秀賞は小学3・4年生の部で藁谷琢也君(湯本一4年)、同5・6年生の部で宮原知大真(とおま)君(原町二5年)、中学生の部で渡辺弥生さん(二本松一2年)の作品が輝いた。宮原君は2年連続、渡辺さんは5年連続の最優秀賞受賞。学校賞は泉北小(いわき市)、桜の聖母学院小(福島市)、鹿島中(南相馬市)が受賞した。表彰式は11月12日、福島市の福島民友新聞社で行われる。

 学習指導要領改定に伴い2011(平成23)年度から小学校、12年度からは中学校で授業に「新聞の活用」が取り入れられている。コンクールは新聞記事の感想文を書くことで児童、生徒に広い視野と豊かな心を養ってもらうことを目的に開いている。県内63の小中学校から951点の応募があった。

 若々しい感性の力作

 入賞作品が28日に決まった「第7回みんゆう新聞感想文コンクール」には、新聞記事を読むことで生まれた疑問や新しい発見、そして決意が、小中学生の若々しい感性と率直な言葉でつづられた力作がそろった。

 小学3・4年生の部最優秀賞の藁谷琢也君(湯本一4年)は、新聞記事で知ったシーラカンスの不思議をつづった。シーラカンスから人間や四肢動物だけが持つ筋肉の原型に近いものが見つかったという記事。「見た目も住んでいる所も違うのになぜ僕たちの筋肉の原型があるのか」と率直な疑問を持ち、海の中でなんでそんな動きが必要だったのかと一層興味を持った藁谷君。「もしかするとシーラカンスは陸の上を歩けるのではないか、それともいつか陸の上を歩いてみたかったのかも」と想像を膨らませた。

 小学5・6年生の部で最優秀賞に選ばれた宮原知大真(とおま)君(原町二5年)は、ロボットと人の「共生」を考えた。介護や災害救助などのために開発が進むロボットを「サポートしてもらうことで多くの人が助かる」と好意的に捉える一方、新聞記事で知った兵器としてのロボットやAIを規制しようという世界の動きについては「いい方に使うのか悪い方に使うのかは人間次第。それを思うと怖くなった」という。その上で「傷つけるためではなく、誰かを助け、幸せにするロボットであってほしい」と呼び掛ける。

 中学生の部で最優秀賞となった渡辺弥生さん(二本松一2年)は、反戦を訴え続けた101歳のジャーナリストむのたけじさんの訃報を読み、戦争が実は身近な存在なのではないかと気付かされた。むのさんは従軍記者を経て戦後、秋田県で週刊新聞「たいまつ」を創刊。一貫して戦争絶滅を訴えた。むのさんの半生にふれた渡辺さんは「真実が曲げられ、人々が自由に生きられなくなったときにすでに戦争は始まっている。それは私たちの繰り返す日々の中に潜んでいる」と感じた。戦争を知ろうと努力し、想像し、考えること。「むのさんが灯(とも)してくれた火は今も心の中で赤々と燃え続けている」と決意をつづった。