救急搬送迅速に...「救急支援タブレット」活用 福島県が運用開始へ

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 救急搬送の迅速化を図るため、県は11月1日から、救急車や病院にタブレット端末を配備した「県救急搬送受け入れ支援システム」の運用を県北で始める。救急隊員が端末で救急病院の空きベッドや診療科目などの情報を瞬時に得られる仕組みで、受け入れ病院を見つけやすくし、救命率の向上につなげる。

 福島市消防本部と伊達地方消防本部、医療機関は福島、伊達、国見、川俣4市町の15病院が参加する。7月から4カ月間の試行を経て課題などを解消、全国で21番目の運用開始となる見込み。病院に患者受け入れを相次いで断られる「たらい回し」を防ぐ狙いもある。

 救急の現場では現在、消防本部の通信指令が救急隊から入る患者の症状などを基に受け入れ病院を探すほか、救急隊が直接病院に電話して探す場合もある。

 新システムでは、救急車内で病院ごとの受け入れ情報を検索できるほか、患者の症状を病院側に送信することも可能で、発症から治療開始までの時間短縮が期待できる。搬送情報などはインターネットで情報共有する「クラウド」に保存されるため、データを検証することで救急医療の質の向上を図る効果もある。県は県北での運用を検証した上で、他地域での導入も検討していく。