高校の新聞部...『福島の今』発信 力結集!双葉郡の生徒など取材

(数字はいいね)  このエントリーをはてなブックマークに追加 
校歌をテーマとした新聞作りに向け、編集作業に励む福島高の平野さん(左)ら=郡山市・安積黎明高

 県内高校の新聞部が、来春休校する双葉郡各校の校歌に寄せる生徒らの思いを新聞に残す取り組みを進めている。28日、編集作業が始まった。「サテライト校の生徒らの思いを紙面で伝えたい」。高校の垣根を越え、生徒の力を結集して本県の「今」を県内外に発信する。

 県高校文化連盟などは12月18日、いわき市のいわき芸術文化交流館アリオスで第35回県高校総合文化祭・活動優秀校公演を行う。双葉郡各校の校歌を一堂に披露し、合わせて各校の校歌をテーマとした新聞が配布される。

 「見出しはどうする」「レイアウトはこうしよう」。28日に郡山市の安積黎明高で開かれた県高校文化連盟新聞専門部の会議で、紙面作りに励む生徒の活発な声が響いた。活動しているのは相馬、磐城、郡山東、保原、福島の5校の新聞部。ふたば未来学園高の開校に伴い幕が下りる浪江、浪江津島校、双葉、双葉翔陽、富岡の各校の節目を前に「文化部の力で現状を伝えたい」と教員、部員の思いが一致、9月ごろから取材を開始した。

 部員らは、生徒や学校関係者、卒業生らに対し、校歌にまつわる歴史や歌詞、歌う際の意識などについて聞き、原発事故に伴ってサテライト校に通う生徒らと思いを共有。同世代の晴れの舞台に花を添えるべく、編集作業にも熱が入る。新聞はタブロイド判にまとめ、12月上旬に校了予定。来場者のほか、県内高校や教育関係機関、全国の関係団体に配布する。

 富岡高の取材を担当した福島高2年の平野叶大さん(16)は「取材を通じて、校歌が誇りや象徴だということが分かった」と、校歌の重要性を改めて認識したという。「休校後も生徒や学校関係者の気持ち、情熱を伝えられる紙面にしたい」と力を込めた。また、同連盟の三條敦理事長(50)は「同じ仲間が休校をどう捉え、どう考えているかなど、生の声を知ってもらいたい」と語った。

 いわき・県中地区の高校の合同演奏にサテライト校の生徒も加わり発表し、紙面で伝える校歌。それぞれの思いを、記録と記憶で未来へと紡ぐつもりだ。