卒業生ら母校再開願う 原発事故で来年度から休校・双葉高、校舎見学

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荷物が散乱する双葉高の本校舎玄関を見学する卒業生ら=6日、双葉町

 東京電力福島第1原発事故などの影響で来年度から休校が決まっている双葉高の卒業生は6日、双葉町の同校本校舎を見学した。

 同校は、町の96%を占める帰還困難区域にあるため、普段は一時帰宅を申請した町民以外入れない。卒業生らは、再開に期待を込めながら、思い出の学びやを目に焼き付けた。

 休校記念事業の一環。同校、休校記念事業実行委員会が主催し、卒業生ら26人が参加した。敷地で記念碑の除幕式が行われ「復活 双高」の文字や校歌が刻まれた記念碑が披露された。

 除幕式後、卒業生らは校舎周辺を見学。玄関だけが特別に開放され、卒業生らは荷物が散乱した校舎を見ながら、震災直後に思いをはせた。

 富岡町出身でいわき市のアルバイト女性(24)は「卒業式の10日後にあの地震があった」と当時を振り返り「懐かしいけど、校舎の雰囲気が変わってしまって複雑な気持ち」と悲しげに語った。

 子ども3人が卒業生で、同校PTA会長を務めたいわき市のパート女性(50)は「野球部だった長男、長女の送り迎えでよく訪れた。思ったほど劣化してなくて『双高頑張ってるな』と思った。絶対ここで再開してほしい」と願いを込めた。

 同校は1923(大正12)年創立。原発事故に伴い学校も避難。2012年4月から、いわき明星大の施設を借りて授業を続けている。3年生11人が在校している。