福島県の医療機器開発・事業化推進 郡山に支援センター開所

(数字はいいね)  このエントリーをはてなブックマークに追加 
エックス線を遮蔽する電波暗室を見る出席者=7日午後、郡山市

 医療機器の開発から事業化までを一体的に支援する国内初の施設「ふくしま医療機器開発支援センター」は7日、郡山市富田町に開所した。同日、現地で開所式が行われ、出席者が本県の医療機器関連産業のさらなる集積に期待を込めた。

 同施設は医療機器の開発に向けて生物学や電気、物理、化学など多様な分野の安全性評価を1カ所で行うことができる国内初の拠点。医療関係者の人材育成・訓練、企業の新規参入などのコンサルティング・情報発信、企業や医療機器メーカーなどのマッチングの機能も備える。

 内覧会で、内堀雅雄知事が医療関係者用の模擬手術室で内視鏡下手術を体験した。

 ◆医療機器開発の拠点、人材育成や情報発信

 「ふくしま医療機器開発支援センター」で7日に行われた開所式で、内堀雅雄知事らが本県復興の柱と位置付ける医療機器関連産業の拠点の本格稼働を祝った。

 政府や県、大学、国内外の医療関係者ら約250人が出席し、内堀知事らがテープカットした。式では、内堀知事が「センターを核に関連企業の新たな立地促進、県内企業の取引拡大を通じて産業復興と雇用創出を図り、医療機器関連産業全体の発展と医療の安全性向上に貢献していく」と述べた。

 内覧会では、内堀知事らが機器分析室や、国内では珍しいエックス線を遮蔽(しゃへい)する電波暗室などを見学した。

 同施設は、〈1〉安全性評価〈2〉人材育成・訓練〈3〉コンサルティング・情報発信〈4〉マッチング―の四つの機能を持つ。安全性評価は、血管や心臓などの大きさが人間とほぼ同じ豚による安全性試験や、電波暗室を使った電気安全性試験などを1カ所で行うことができる。約1年後、試験施設としての信頼性を示す国際規格ISO17025などに対応できるようになる見込み。

 人材育成・訓練は、医師らが模擬手術室など臨床現場に合った環境で手術の訓練などを行うことができる。