点字図書館がネット配信 郡山・高久さん出版の歴史小説

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録音CDでネット配信されている「合気の武田惣角」を紹介する高久さん

 福島県郡山市の作家高久達英(ペンネーム池月映)さん(68)の歴史小説「合気(あいき)の武田惣角(そうかく)」が日本点字図書館の録音CDとしてネット配信されている。

 武田は江戸末期に会津坂下町で生まれた武術家。合気道の基になった大東流柔術の創始者といわれ、後半生に北海道で活躍した。高久さんは会津で約10年間にわたって調査し、3作品の伝記を著した。

 視覚障害がある双子の妹を必死に守る武田をモデルに昨年8月、兄妹愛を描いた一般向けの小説を出版した。この小説がCD化された。

 デジタル音声で7時間45分。高久さんによると、県内の偉人小説では、医学者野口英世、軍人松江豊寿に次ぐCD化という。

 音源を配信しているのは、日本点字図書館がシステムを管理し、視覚障害者に情報を提供しているサピエ図書館。ネットのほか、県内では、県点字図書館や受信再生装置を備えた障害者福祉センターなどで音声を聞ける。

 高久さんは「作品が視覚障害がある人の共感を得られると評価されたと思う。青少年の障害克服、支える家族の参考になればうれしい」と話している。