食の安全確保...「世界でベスト」 研究者が科学的見地から評価

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県内の食品の放射性物質対策などを評価するシュナイダー氏(左)ら

 経済協力開発機構(OECD)傘下の国際組織OECD原子力機関(NEA)の「食品安全科学国際ワークショップ」最終日は10日、福島市で開かれ、3日間の議論を総括した。東京電力福島第1原発事故から5年余り、県内で取り組まれてきた食品の放射性物質対策について、各国の研究者は科学的な見地から「世界でベスト」などと評価した。

 フランス原子力保護評価センターのテイリー・シュナイダー副所長は記者会見で、県内ではチェルノブイリ原発事故の経験を踏まえた対策が「迅速に実行され、非常に効率的で新しい対策も行われている」とした。

 NEA放射線防護・公衆衛生(CRPPH)委員会のマイク・ボイド議長は「福島で素晴らしい科学が生まれている。万一、他国で原発事故が起きた場合の対応について学ぶことができた」と国際的な意義を強調した。

 一方、記者会見後に開かれた一般参加者向けの報告会では、国内外に根強く残る風評被害の払拭(ふっしょく)や、帰還困難区域などでの農業再生など、今後克服すべき課題の共有が図られた。